高齢社会の現状「備えあれば憂いなし」

一言で「介護」と言っても様々なパターンがありますが、高齢者介護が今後の焦点なのは間違いありません。

なぜなら日本は「高齢化社会」をとっくに越え、「高齢社会」を迎えており、約40年後には3人に1人が65歳以上になるとも言われている現状があるからですね。

「高齢化社会」とは65歳以上の人口の比率が7%を越えた社会のことを指します。「高齢社会」は14%を越えた社会をいいます(国際連合より)。

要介護認定者の2人に1人について認知症があると言われていますし、今後2002年では約150万人、2015年には約250万人、2025年には約320万人に増加すると予測されます。また、団塊世代の一斉退職も騒がれる中、年金制度の見直しが行われました。

退職後の余暇を楽しむはずの団塊世代の方が直面している問題があります。それが自分の親の介護と言われています。

日本は文句なしに長寿国ですね。つまり、年金を貰って生活する団塊世代が後期高齢者とされる75歳以上の親の介護をするケースが非常に多いという意味でもあります。そして介護における中心的な課題は認知症のケアであり、これが「超高齢社会」と言われる日本の現状と言えるでしょう。

人は必ず年をとります。自分の親、自分が年をとった時のことを考えておく必要があります。直面する前に備えることが大切です。葬儀や遺言といった問題もありますし・・

介護される高齢者の心

例えば「ほら、またご飯こぼして」など、まるで子供に言うような言い方をしてしまう場合があります。

介護する側は衰えばかりが目につき、幼児に接するような感覚を持ってしまうことがあるようです。しかし、子供は白紙の日記帳のように、これから知識や経験を書き込んでいく状態ですが、高齢者はこれまでの長い人生を生き抜いてきた自信と誇りがあります。命令口調で言われると、その自尊心を傷つけ反発心を生んでしまうのが高齢者の心でしょう。

高齢の方は、自分の衰えを自覚した時、「なぜこんな風になってしまったんだろう」とふさぎ込むこともあります。しかし感情面が健全である場合は時に、行動や言動を指摘され叱責されると自信を失い、自発的な意欲も無くしてしまい、うつ状態に陥る可能性もあります。また、「介護をしてもらう」一方的な関係に「負担を掛けている」「厄介者だと思われているのではないか」とストレスも感じます。

こんな高齢の方の気持ちを察する事が、高齢者介護の始まりであり基本であります。介護する側の気持ちが伝わらない、と感じている方は少し発想を転換して高齢の介護を受ける方の気持ちを考えるという姿勢が、これからの高齢者介護では大切な視点となります。

また介護を専門に行う施設とか老人ホームの職員にも、多少なりとも そんな傾向が見られます。介護という問題が避けられない日本の現状を鑑みると、そんな面に配慮した老人ホームを探すという問題があるでしょうね。高齢者が安心して介護を受ける環境と言葉では簡単ですが、実際はとても難しく大変な課題が残っているのを実感する今日この頃ですね。

介護の後には葬式に墓にと、若い者に任せて良いかどうか迷う問題も控えています。課題は多いです。

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